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グリップヒーター修理

2019年1月13日日曜日




左のグリップヒーターが壊れていたので修理しました。
以前は両側ともちゃんと暖かくなっていたのだけど、最近使ったら左側のみ暖まらなくなっていました。右側はちゃんと機能しているので、原因は断線が濃厚です。
グリップの根本を少しめくってテスターを当ててみたところ、案の定切れていました。

早速グリップをバラして修理していきたいと思います。
BMW F800STのグリップはスイッチカバー内のコネクタを外して根本のネジを2本外すとするっと抜くことができます。
スイッチカバー内のコネクタをふたつとも外します
グリップの根本のネジ(トルクス)を外します
ハンドルからするっと抜けました

次はグリップラバーを外すのですが、以前交換したばかりでまだほとんど減っていないので、できれば破かずに外して再使用したいと思います。とはいえ、交換時に空回り防止用に接着剤を塗ってしまったのでうまく外れてくれるかわかりません。
慎重に両端のラバーをめくって接着面をできるだけ剥がしてから、恐る恐る引っ張ってみると徐々にラバーが動いていき、うまいぐあいに外すことができました。使用した接着剤がゴム用だったので、カチカチに硬化しなかったのが幸いしたようです。やはり接着剤は面倒くさがらずに材料にあったものを選ぶのが重要ですね。

ヒーター部が露出しましたので、今度は断線箇所の捜索です。
迷路のように何重にも折れ曲がった配線をじぃーーーーっと見つめて断線箇所を探します。
探します。
探します。。
探します。。。

見つかりません。

何か強い衝撃で切れたり、熱で焼き切れたのならすぐにわかる筈ですが、今回の断線は経年劣化や振動などで目に見えない切れ方をしたようです。

仕方ないので目視での捜索はあきらめ、テスターで探すことにします。とは言え、基盤は皮膜に覆われていますのでそのままテクター棒を当てても意味がありません。そこでテスター棒にワニ口クリップを繋いで針を挟み、それを皮膜の上から刺して断線箇所を探すことにしました。これなら確実に断線箇所を特定できます。
ただ、基盤に何カ所も針の穴を開けることになるので、当然強度が弱くなり、次の断線を招く原因ともなりますので、あまりお薦めできる方法ではありません。

テスターの先に針をつけて断線箇所を捜索
それでも、できるだけ穴が小さくなるよう、自宅にある針の中でもっとも細い裁縫用のまち針を利用して、基盤に刺しながら断線箇所を絞り込んでいきます。
すると怪しい箇所を発見。表面上はまったく切れた様子はないのですが、上から押さえると繋がったり切れたりします。恐らく、ここが原因でしょう。

断線をこの場所に断定して、いよいよ切れた配線を再接続します。断線箇所の皮膜を針の先端で慎重に削り取り、まずは銅線を露出させます。
次に、断線箇所の前後少し長めの範囲を繋ぐようにハンダを付けていきます。しかし、ハンダはそう簡単には薄くならず、最初は何度やっても芋ハンダになってしまいます。何度か繰り返すうちにコツを掴み、段々薄く付けられるようになってきました。

断線箇所をハンダで繋ぎました
何度も繰り返してできたのが写真の通り。まあまあ薄くつけられたのではないでしょうか。周りの黒ずんでいるのは焦げではなく、接着剤の跡です。

結線修理がとりあえずできましたので、ラバーを戻して逆の手順でハンドルに取り戻していきます。
元通りに組み上がったところで、エンジンをかけて早速テストです。

グリップがじわーっと暖かくなってくれます。
成功です!

ちなみに、BMW F800STのグリップヒーターは「強」と「中」の二段階あります。テスターで調べたところ、「中」はオンオフを繰り返しました。バッテリーからの電流を交互に左右のグリップヒーターに振り分けているのでしょうかね。

冬には何と言ってもグリップヒーターは必需品です。
これでまたバイクで出かけることができますね。

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