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BMW純正トップケースの鍵交換(その3)

2017年5月16日火曜日

もはやバラバラになってしまったアセンブリ。今さら後悔しても仕方ありません。前へ進むのみです。
シリンダーの裏蓋を外したことでシリンダーのロックを直に確認できるようになりました。マイナスドライバーでこじってみると結構固い。土埃にまみれて劣化したグリスが固着してしまったようです。これでは針金をつっこんで押してみたところでビクともしない筈です。結局ここまで分解するしか方法はなかったんだと、自分に言い訳ができて、心が少し落ち着きました。
BMWのキーシリンダー
それでも何とかロックをシリンダー内に押し込んで、やっと、シリンダーがするりと抜けて、待ちに待ったご対面がやってきました。(涙)
真っ黒に汚れたシリンダーをパーツクリーナーで洗ってあげると、本来の銀色に輝く姿が現れ、いよいよ鍵の組み替えの準備が整いました。
バイクの鍵に合わせて専用プレートを交換します。鍵を挿す側から1番、2番と数えて1番から6番までの穴にスプリングを入れてから鍵の溝の深さに合わせて1,2,3のいずれかのプレートを挿していきます。7番目は空けておかなくてはなりません。ここに間違って挿すと鍵が抜けなくなってしまいます。そして8番目の穴には他とは形の違う片側が空いたプレートを挿します。これがシリンダーを固定するロックとなります。、この手順でプレートをはめ、鍵を挿したまま慎重にシリンダーを穴に戻して回すととカチッと8番目のプレートがロックする音がして、シリンダーがセットされます。試してみると無事に鍵の開閉ができました。これでバイクのメインキーでトップケースの開け閉めが可能になります。バンザ〜イ!

感動にしばらくは手が止まってしまいましたが、ここからまた苦難の道、バラバラになってしまったパーツを組み戻す作業が待っています。
分解する前に撮って置いた写真を手掛かりに部品を組み付けていくのですが、当然のごとく何度も失敗してバラしては組み直しを何度か繰り返しました。
ポイントは、バネを留める出っ張りをシリンダーの外側のカバーの切り裂きに引っかけて反対側をスリットに留めること。それと、小さなプラスチックの可動部品がいくつかあるのでそれらを正しい位置にセットできるよう事前に写真を撮っておくことかな。
何度もトライ・アンド・エラーを繰り返しながら慎重に組み上げていくと、奇跡的にアセンブリを元の状態に戻すことができました。神様ありがとう。
後はアセンブリを元の位置に戻して中枠と底枠を元の通り組み付けていくだけです。
しかし、ここにもありました難所が。ハンドル部分にはケース底のリアキャリアをロックするための機構を動かすためのギヤと上蓋の開閉のためのギヤがついていて、これを正しい位置に合わせながら組み付けていく必要があるのです。最初はこれを知らず、全部くみ上げて「できたー」って喜んだ後に「あれっ」となって何度もバラす羽目になりました。
ポイントは、底面突起のリアキャリアをロックするための可動部を目一杯奥に押し込んで、その状態でハンドルが垂直になるようにセットすること。上蓋開閉用のハンドルも同じように位置をセットしてからギヤを組み合わせることです。そして、ギヤを組み合わせたまま手で押さえてそのまま動かさずにネジ留めしましょう。
あと、上蓋をロックするための金具が左右に2箇所ずつ付いているのですが、これも正しい位置にセットしておかないと、上蓋がスムースに閉まらなくなりますので要注意です。
このようにしてようやく全ての部品を組み戻し、無事に元の状態まで復元することができました。トップケースを粗大ゴミに送らなくて済んで本当によかったです。

じゃーん。F800STに取り付けた姿がこちら。奥にはベスパちゃんも見えてます。
トップケースの隣にはこれまたヤフオクで安〜くゲットした純正パニアケースがついていますが、こちらも既にシリンダーを交換済み。これでバイク本体、パニアケース、トップケースを同じ一本の鍵で開け閉めできるようになりました。
いや〜、めでたし、めでたし。

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