電熱ウェアって最高!
そう、一番始めに買ったのは電熱パンツでした。私は太腿の前側が最も寒さを感じる場所なので、まずはパンツを購入。決して安くはないので一気には買えないですよね。
で、結果は大満足。他の人も皆言うとおり「こたつ」です。体温が逃げないのではなく、暖かさが加えられる感じは電熱ならでは。どんな高性能な防寒ウェアでも電熱には勝てないと思います。
しかし!
下半身が温かくなると相対的に上半身が寒く感じるのです。ああ、やっぱり電熱ジャケットも欲しいなあ。でもグローブの方が先かなあ。
と悩み、結局グローブを次に購入。ショートタイプを選びました。ショートといっても普通のグローブと同じ、腕時計が隠れるくらいの長さです。
BMWのバイクにはグリップヒーターが付いていて、手のひらは温かいのだけど、電熱グローブがあれば手の甲もぬくぬくに。
でも、難点もありました。電熱グローブだと、手が汗をかくので、グローブの中が湿ってしまい、一度外すと再び装着するのがとってもたいへん。インナーの素材が湿って指が通らなくなってしまうのです。この点は要改善と思います。もしかしたらインナーグローブタイプの方が使い勝手が良いのかもしれません。コミネの電熱ウェアはライコランドやナップスの店頭に置いてないので実物を確かめられないのが困ります。
それと、ケーブルをジャケットの袖を通して配線するのは思っていた以上に面倒くさくて、邪魔くさくて。電熱ジャケットがあれば、袖からケーブルを出せるので、邪魔くさい配線が不要になります。
と、この理由だけでとうとう電熱ジャケットも買うはめに。冬に乗るのはそんなに多くないのに、いったいいくら投資するのじゃ。
そんな訳で、結局買ってしまった電熱ジャケットですが、当然のことながらこちらも最高!カイロを背中と腕に何個も貼り付けたような暖かさです。
これで全身電熱男に。完璧じゃん!
と思ったら、ここで大問題が発生!!
電熱グローブとジャケットを使っていて、さらにパンツも使おうとスイッチいれたら、「プチッ」っと全ての電熱ウェアの電源がオフに。何度スイッチを長押ししても電源は入りません。
思い当たることはたったひとつ、、、そうです。BMWのヘラーソケットに繋いだ電熱ウェアの電流の合計が規定値を超えて、BMWのCAN-BUSシステムによって過電流防止機能が働いたのです。
早速調べてみると、電流値に関するデータを発見。ジャケットは3.8A、パンツが3.6A、グローブが2つ合わせて2Aとのことで、合計9.4Aもの電力を必要とすることがわかりました。
でも、これはあくまでも最大値。コミネの電熱ウェアは強中弱の3段階設定があって、私は弱で使用していました。
弱の電流値はと、、
なかなか発見できなかったのですが、メーカーの回答を得られた人のコメントをやっと発見、ジャケットの場合は以下の通りだそうです。
強:3.5A 中:2.5-3A 弱:2-2.5A
ということは、弱はだいたい最大値の60%ということなので、3つだと弱でも5.6Aになります。
これに対し、BMWのヘラーソケットから取り出せる最大電流は最大5Aとのこと。すると、3つ全てをヘラーソケットから給電することは不可能ということになります。ちなみに、ジャケット+グローブはセーフ、ジャケット+パンツはアウトでした。ジャケットとパンツの合計は7.4Aでその60%は4.4Aですからデータ通りならセーフのはずですが、ナビとETCとグリップヒーターも使用していたため、いずれかがアクセサリー電力に加算されていた可能性もあります。
と言うわけで、3つを使うためにはバッテリー直結にするしかないのですが、余分なケーブルが出ているのって好きじゃないのですよねー。バッテリーの負荷も気になるし。
コミネの専用モバイルバッテリーをどれかに繋ぐことも検討しましたが、電圧が7.4Vと合いません。
さて、どうしましょう。
という訳で、年末年始にまた悩むことになりそうです。
結局バッ直してしまいました。
ヘラーの最大容量が5Aとのことなので、3つとも弱使用の5.6Aくらいならバッテリー容量的には大丈夫なのではないかと、勝手に推測。
でも気になるのは、CAN-BUSを経由していないことの影響です。そもそもCAN-BUSはレギュレータの電力管理までしているのでしょうか。もしも消費電力を全て把握することで適切な充電用の電力を管理しているのだとすると、電熱ウェアが消費する電流値が計測外となることでバッテリーの充電用の電力が不足してしまうかもしれません。
普通に考えれば、レギュレータの電力は消費電力に関わらず常に一定で、バッテリーがフル充電になるまでは電力を送り続けるのだと思うのだけれど、本当のところはどうなのでしょうね。
まあ、実際に走ってみればわかりますね。でも、遠く離れたところでバッテリー上がりになると悲惨なので、近所をグルグル回って確かめてみようっと。
【後日談②】
実際に走ってきましたが、走行中にバッテリーの電圧低下によるエンスト、のようなことは起きませんでした。エンジン始動も普通にセルが回りましたので、とりあえずは問題なさそうです。
とは言え、今回はずっと高速だったのと、バッテリーを新品に変えたばかりという好条件だったので、しばらくは気を配って使いたいと思います。